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コラム
◆お世話になった「コリアボランティア協会」
これまでの8年におよぶ協会とのお付き合いのなかで、月一回発行されるニュースが確実に届けられている。月一回とはいえ、毎回12ページのニュースを発行し続けることは大変なことだと思う。手元にある09・10・1発行のニュースは97号とある。ということは、来年2010年1月号で100号を数える。2010年1月は、阪神淡路大震災が起きて15年にあたる。この15年の間、営々とたゆみなくボランティア活動を続けられてきたことになる。何がこの継続の力の源泉だろうか。
どういうきっかけで「協会」とご縁ができたのか、今になってみると思いだせない。協会が前の事務所にあったのが、家主との関係で立ち退かなくてはいけなくなり、今の場所に移ってくるにあたって、「支援」を呼びかける動きがあると知り、それで協会に初めて顔を出したのではなかったか。その折、新しい(現在の)事務所には、久保麗子さんお一人がおられたように記憶している。来意を告げお話しすると、まるで10年の知己に出会ったような感覚になった。そして、代表代理で震災リーダーの鄭さんにお会いすることができたのだったか。柔和な、笑顔の素敵な鄭さんに惹きつけられ、以後機会を見ては事務所に鄭さんを訪ね、近くの店でしばし歓談する、そんな関係にいつの間にかなっていた。
そのうち、「人権教育論」のフィールドワークの案内をお願いするようになり、今年度まで毎年1回続いてきた。ひとえに「協会」の皆さんによって案内役を引き受けていただいたおかげだ。毎年6,7人は案内役として出てくださる。それも多士済々の方々だ。民族学校の校長先生だった方、朝鮮の民俗に造詣の深い方、生野の歴史をよく勉強されている方、そして在日コリアン3世の方、生まれも育ちも猪飼野でありながら長く日本と朝鮮の関係、生野区の特性に無知であったと気付かれ、以後懸命に学習され案内役まで引き受けられるようになった方。こうした豪華な顔触れをそろえていただけるのも、鄭さんのお人柄によるところ大なのだろう。
豪華なメンバーの中でも、ひときわ年若い金隆明さんの印象は強い。かれが学生を前にして語るおもいは、在日3世の方の置かれてきた位置を如実に示しているように思えた。本名と通名を何度か行き来する、その中に在日朝鮮人としての生き難さとそこからくる苦悩がはっきりと映し出されているように見えた。学生といちばん歳の近い金さんの語りは、学生に強い印象を与えただろうか。それとも、これまで在学した小・中・高校で意識的に「在日」の存在と出会う体験をもたない学生たちの場合は、金さんの「生き難さ」とそこからくる「苦悩」を理解し、共感する素地ができていないかも知れない。協会の事務所では、毎週金曜日夜に「朝鮮語」の学習会が開かれている。これまで、私は朝鮮語の学習には参加せず、それが終わった後の懇親の場にだけ出かけたことが何度かある。ビールとつまみを適当に仕入れ、遅くから事務所に入っていくと、皆さん歓迎してくださる。なんの隔てもなくあちこちで話が酒と共に盛り上がる。まさに「共生」の場になっている。
そんなひと時の場に高宮さんもおられた。いつも血色の好い笑顔で、人の輪に入っておられた。その方が7月に亡くなられたと鄭さんからお聞きした。8月14日、高宮さんを偲んで大阪城公園で「追悼の夕べ」をすると、たまたま鄭さんにかけた電話で知らされ、急きょ駆け付けた。高宮さんの奥様も来られていた。いまだ悲しみの中に埋没されているやにお見受けした。私は長兄の死の時のことをお話しした。それでどうなるものでもないが、亡くなられた方をいつまでも記憶に刻み込むことが、死者を自分に活かしていくし、亡くなられた方の真の供養にもなると考えるからだ。
これまでの8年にわたる「協会」との、なかんずく鄭さんとのお付き合いは、関西大学の「人権教育論」の担当者としてであった。だから、その授業を成り立たせるための行動という側面を免れなかった。が、私も関西大学を来年(2010年)3月に退職する。これからは、まさに一市井の人として、皆さんと交われることができればと願っている。とはいえ、私の後任の人がもしフィールドワークを授業の一環としてお願いすることがあれば、ぜひこれまでに引き続き、「協会」としてお力をいただきたいと思う。
人との出会いは、偶然のように思えて、それが続くことによって必然となっていく。本当に必要であればその関係は必然であり、そこに豊かな生が生れる。一年にわずか一度か二度であっても、出会い交流することで、自分の中に新たに加えるものができる。慣れではなく、そこに「気づき」を与えてくれる・与えあう関係こそ本物だ。古希を迎え、そういった意味での関係をこれからも続けていきたい。
「協会」を場に出会った多くの皆さん、本当にありがとうございました。これからもよろしく!
◆お世話になった「コリアボランティア協会」
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